中央学大が3年ぶりの伊勢路へ、絶対エースが卒業もチームが〝再浮上〟した理由
全日本大学駅伝関東学連推薦校選考会、7枚のチケットをめぐる戦いは激化した。そのなかで異彩を放ったのが中央学大だ。絶対エースといえる吉田礼志らが卒業。戦力ダウンしたかと思われたチームが3年ぶりとなる全日本大学駅伝出場をつかんだのだ。
酒井政人
2025.07.01
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今回は全日本大学駅伝関東学連推薦校選考会について書いてみたい。同選考会は筆者の大学3年時まで実施されていなかった。それまでは10000m公認記録上位8名の合計タイムで出場校が争われていたのだ。そのため当時は期日直前の競技会に参加して、伊勢路を目指すチームが多かった。
全日本選考会は筆者が4年時(98年)に始まり、ライターとしては2001年から取材を続けてきた。梅雨時のナイター決戦。スタジアムの閉場時間が迫っており、結果発表が終わると、どのチームも速やかに帰路につく。とにかく〝取材時間〟がない大会だ。
今年は結果発表前にトップ通過が濃厚だった中大・藤原正和駅伝監督をまずは取材した。その後、結果発表を待ち、18年連続出場を逃した東洋大・酒井俊幸監督に話を聞いた。
3校目の取材をどうしようか悩んだが、すでに21時をまわっている。今回はレモンガススタジアム平塚での開催ということもあり、取材できるチームを探すのは難しいと判断。徒歩で平塚駅へ向かうことにした。
運よく公園内で中央学大・川崎勇二監督に遭遇。わずかな時間だが取材することができた。