エキスポ駅伝、決戦前日に指揮官たちが語った戦略

負けられない実業団チーム

トヨタ自動車・熊本剛監督
「チームとしてしっかり優勝を目指して頑張っていきたいと思っています。注目してほしい選手はパリ五輪10000m代表の太田智樹です。3区が前半の流れを決める重要区間になるので、エース太田でしっかりとトップに立ってもらいたいという思いで起用します。
成長してほしい選手は入社2年目のふたり。2区に野村優作、7区に内田隼太を起用します。昨年の中部実業団駅伝は1区とアンカーを務めましたが、ニューイヤー駅伝のメンバーから外れて、非常に悔しい思いをしています。彼らふたりが成長することでチーム力が上がってくると期待を込めています。
マラソンに出場した選手、日本選手権10000mを控えている選手がいるなかで、調整は難しかったんですけど、現状のなかでしっかりと力を出し切ってほしいと選手に伝えました。東京マラソンと大阪マラソンに出場した選手に関しては、疲労を考慮して外しましたが、2月の延岡西日本マラソンを走った湯浅仁は起用します。まだ本調子ではないかもしれませんが、そのなかでしっかりと走ってくれると思っています。
我々は実業団として、しっかりプライドを持って優勝を目指していきたい。大学チームに負けるわけにはいきません。距離の短い駅伝なので、1秒、1秒の積み重ねが重要になってきます。特に序盤でトップから遅れないこと。3区太田で先頭に立てると思っているので、そこから徐々に差を広げていくような駅伝ができれば理想かなと考えています」
GMOインターネットグループ・伊藤公一監督
「我々、GOMインターネットグループはナンバーワンを目指しています。注目はマラソンで頑張っている吉田祐也。あと引退レースとなる村山紘太です。駅伝は流れが重要だと思いますので、1、2、3区でしっかりと流れを作って、後半区間を粘っていきたいなと思っています。
村山紘太は今まで頑張ってきましたので、気持ちよくゴールさせてやりたいですし、彼の走りを見て後輩たちが今後の陸上人生に向けて、励みになればいいなと思っています。
創部10年目でニューイヤー駅伝は過去最高の4位。順調にトレーニングはできています。まだまだ若いチームなので、しっかりと勉強させていただきながら走りたいと思います。
期待している選手は6区の児玉真輝です。入社1年目で10000mの自己記録を更新しました。社会人での駅伝経験はありませんが、ここでいい走りをして春のシーズンにつなげていきたいなと思っています。距離の短い駅伝ですので、出遅れはしないように、主要選手を前半に揃えました。その貯金でしっかりと走ってきたい。4区、5区あたりは向かい風になると思うので、その辺を利用しながらリードを保ちたいなと思っています」
住友電工・渡辺康幸監督
「松本正義会長の顔に泥を塗るわけにはいきません。今いるメンバーでのベストオーダーを組みました。前半はトップ争いができると思いますので、トップチームになんとか食らいついていきたいなと思っています。
唯一、海外に滞在している田村和希を戻せなかったんですけど、砂岡拓磨(1区)と遠藤日向(2区)を起用します。前半は前にいなきゃいけないなと思っているので、ポイントは3区ですね。各チーム、エース級を置いていますので、ここを乗り切れるかが課題です。
成長を期待しているのは3区を走る永山博基です。ニューイヤー駅伝では、俳優・永山瑛太さんのいとこということで記事になりましたが、今度は走りで記事になってほしい。この区間が優勝争いを左右すると思っているので、快走してほしいなと思っています。
注目度は実業団駅伝より大学駅伝の方が高く、実業団選手がスポットライトを浴びるとすれば日の丸をつけるしかありません。今回、大学vs.実業団の対決レースに携われるのは幸せです。
どのチームも優勝争いにからんでくると思っていますので、油断をしないように戦っていきたい。今回は大学の出雲駅伝に近いようなかたちなので、前半出遅れてしまうと実業団でも波に乗れない可能性がある。特に1区がブレーキになってしまうと厳しい。逆に1区が区間賞に近いかたちでいければうまくいくと思っています」
実業団に挑戦する大学勢の目標は?
